- 2007-05-03 (木) 1:46
- マネジメント・リーダーシップ
学生症候群、パーキンソンの法則といった言葉を聞いたことがある人は多いと思う。
誤解を恐れずに簡単に言うと、クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメントというのは、それらの悪しき習慣を排除するために各タスクの納期を厳しく設定して、遅れた場合のバッファはプロジェクトマネージャーが確保しておき、そのバッファによってプロジェクトの状態を把握する管理手法だ。
これは優秀なプロジェクトマネージャーは無意識で行っていることも多い。スケジュールだけではなく見積もりでも、各自でバッファを積み上げられるととてつもなく膨れ上がってしまうため、極力各メンバーにはバッファを持たせないようにするわけだ。
恥ずかしながら、今までこういった管理手法はウォーターフォールモデルに適用されるようなものだとばかり思っていた。実際にウォーターフォールを例にとった事例も多いし。
でも、Getting Real by 37signals を読んでそれは間違っていたことに気づいた。ここにはクリティカルチェーンと本質的には同じ趣旨の内容が書かれていた。
こういった開発手法をとった結果、(パーキンソンの法則にしたがって発生する)余計な機能を開発せず、余計な議論もせずにスピードをあげて効率的な開発ができ、結果として出来上がるサービスもより効果的でシンプルなものになるのだろう。
もちろんクリティカルチェーンだけでこの効果が出るわけではないが、重要な部分を占めていると感じた。
Web2.0的な開発手法やアジャイルっぽいアプローチが好きな人(特にプログラマ)は、プロジェクトマネジメントを軽視、というか好きじゃない人が多いと思う。日本のSI的ウォーターフォール+マネジメントの理不尽なかんじがらめが嫌で、クリエイティブなプログラミングを好む人が多いのだから当たり前だとは思う。
でも、クリエイティブを発揮しようとするときほど、予算、スケジュール、スタッフ数を厳しく設定したほうが効果があがることが多いだろう。特にアジャイル開発を実践するのなら全員がプロジェクトマネジメントの視点を共有しておかないと、バラバラになるか、いたずらに時間とお金を浪費するかになってしまうと思う。
何をやるにしても、プロジェクトマネジメントなんかいらないと思わずに、たとえ一人プロジェクトだとしてもきっちりマネジメントしなきゃならないなーと痛感した。
当たり前の結論だけど自分に甘えて忘れがちだから気を引き締めないと。
ちなみに、クリティカルチェーンを知りたい人は、まずはやはりこの本を読んだほうがいいのかな。
例によって物語風で読んでいて楽しいし。
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私は上記の本を読んだだけでは自分が実行しているイメージが沸きづらかったのだが、この本を読んでなるほどと思い実行する気になった。
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