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SIの契約形態

  • 2007-05-11 (金) 23:36
  • 雑記

おとといの記事のNTTデータの社長の話でも、ちょっと契約形態の話が出ていた。

今、日本SIで通常行われている契約は大きく分けて委任契約と請負契約だ。

要件定義 or 基本設計までは委任で、開発は請負でというのが一応セオリー。
現状のシステム部門とSIerにとっては、これがお互いに一番リスクが少ないんだと思う。

上流部分はシステム部門もある程度関与を高めてコントロールし、開発自体はSIerに任せて自分たちは決められた予算を守れるようにする。
SIerからすると、海のものとも山のものとも分からない上流は委任でリスクを減らし、開発は請負契約しておいてできるだけコストダウンをはかり利ざやを稼ごうとする。

次は幾分偏見というかうがった見方も入っているけど、予算をオーバーしそうなときの言い訳をまとめてみる。

予算を超過しそうなときのシステム部門の言い訳は・・・
上流では・・・ユーザー部門が決めてくれなかった
開発では・・・SIerのせい、自分たちに非は無い(予算的にもそれほど痛くない、スケジュールは痛いけど)

ではSIerはというと
上流では・・・決めてくれないから仕方ない、かかった分だけ請求する
開発では・・・マネジメントして利ざやを稼ぐポイント、リスクを減らすために自分たちも請負で協力会社に依頼する

すべてがこんなにひどいわけじゃないけど、これじゃーだめなの分かるよね。
リスクを見すぎていいものを作ろうという観念がさっぱり抜けている。
これを体現した契約形態がNTTデータの社長のインタビューに現れていると思う。

ちなみにPMBOKの契約の項を見ると、日本流の契約形態とは違うことが書いてある。中でもインセンティブという考え方は日本ではほとんど無いと思う。
(日本流の契約とPMBOKで言うところの契約の違いはこのページによくまとまっていた)

開発コストを抑えながら、しかも良いシステムを作るためには、いまのままの契約方法では限界があるのかもしれない。
ある程度発注側もリスクを負って、委任+インセンティブ契約などを考えていくべきなのかもしれない。
SIerもリスクを負って、発注側のシステム効果による成果報酬契約を考えるというのもありえる。

ネット企業のようにビジネスとシステムが直結しているときには、外注せずに内製が一番いいこともあるだろう。
(これなら従業員にインセンティブを与えやすいし)

何はともあれ、発注側もSIerもリスクをとってでも、新たな価値を生み出していかないといけない時代になっている気がする。
今までの慣習を壊すのが難しい or 失敗する可能性も高いのは分かるけどね。

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