- 2007-06-16 (土) 8:03
- 雑記
実装しなければわからないことがたくさんある。設計段階では「これが大事になるんだろうな」と思うのだけれど、実装してみると「いや、それじゃなくてこっちのほうが大事だ」という発見がある。そのときに、実装の早い段階なら「よし、方針変更だ。この章を削ろう」といった大きな変更ができるけれど、校正も進み、出版が近くなるにつれて「こうする手もあったが、今から直すのは無理」というほうに判断が変化していく。
昨日紹介した人月の神話にも同じような話が。
19章の272ページから273ページあたりにかけて、創造的な作業をするときの試行錯誤にコンピューターが多大な寄与をしているという意味のことを書いてある。
これって、本を書くこと以外にもあてはまりそうですね。
結城さんはこうおっしゃっているが、もちろんソフトウェア構築、プログラミングも同じ。わかっていてこういう指摘をしているんだと思いますが。
そして世の中のクリエイティブな仕事はみんなこういったものなんだろう。作曲にしても絵画にしても。絵画はさすがに後戻りするのが難しそうだけど、ニコニコ動画にあがっているボブの絵画教室なんか見ると、最初は自由度が高く、最後に近づくにつれて直すのは無理になっていく、という結城さんの本を書く過程とまったく同じ気がする。
ソフトウェアの実装がクリエイティブなことだと思われずに、試行錯誤を許されない環境が未だに多い。大規模ウォーターフォールで大規模ウェブサイトを一気に作るなんて、そりゃー上手くいかないのが当然ですよ。
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